2013年 クーデター後のルクソール 2013 Luxor after Coup

スーダンとの国境近くの〝アブ・シンベル神殿〟も行きたかったのですが、観光客相手の交通機関が停まっていましたので、無理！ と判断して、ルクソールだけ行くことにしました。カイロからルクソールは観光客用の夜行列車があるのですが、運行が休止していました。近くにあったエジプト航空のオフィスでルクソール往復の航空券が買えましたから、カイロで泊まっていた宿の支配人にルクソールの宿の予約をしてもらって準備万端。4泊5日のルクソール旅行です。乗った飛行機はカイロ発、ルクソール経由アスワン行きでした。アスワンから〝アブ・シンベル神殿〟まで280キロをどうやって行くかが問題。結局、〝アブ・シンベル神殿〟は断念しました。
ルクソールで一番困ったのは暑さです。日中は41度か42度ありました。以前、中国の黒竜江省牡丹江でマイナス32度か33度で息を吸うと肺が痛い経験をしましたが、今度は日差しに当たるとくらくらする経験をしました。さらに困ったのは、停電です。ホテルの室内では冷房がないと死にそうになります。毎晩一時間くらいずつ停電して、そのたびに熱中症になりそうでした。

ルクソール駅です。鉄道は使えませんでしたが、宿泊したホテルの近くでしたから行ってみました。ここで30代のドイツ人バッグパッカーに会ったのですが、「大丈夫？」と質問すると、「問題ないよ」とのことでした。典型的な貧乏旅行者でしたから、大丈夫でしょう。宿はどこも空室だらけですから。

ルクソール神殿近くのスーク（市場）の入り口です。二度行きましたが二度とも、市場とはいってもお土産物屋が多いので、ガランとしていました。この写真は夕方です。

夕景のナイル川です。

ルクソールの巨大神殿 Karnak Temple & Luxor Temple

ルクソールの西岸には「王家の谷」が、東岸――ルクソール市の中心地――にはカルナック神殿とルクソール神殿があります。
まずは大きい方の〝カルナック神殿〟にタクシーで向かいました。ところが、誰もいません。休業中かと思いましたが、客がいないだけで、営業はしていました。右が入り口、左は売店です。

カルナック神殿の模型です。巨大な神殿です。

困ったことに、二つの神殿は私ごとき素人には似て見えます。要するに石の大きな神殿です。コメントなしで並べるだけにします。削り取られているのは古代エジプト唯一の女王ハトシェプストであることくらいは分かります。ハトシェプスト後の王によって存在を抹消するために神殿の壁から削り取られたと言われています。
大きさが分かりにくいのが分かっていましたので、三脚を使って自分の写真をたくさん撮りました。

人が見えますが、ここで働いている人です。カルナック神殿では観光客には会いませんでした。この人のおかげで、神殿の大きさが少しわかります。

左は〝ラメセス二世〟の像です。これは〝カルナック神殿〟です。

5メートルほど上にあるのですが、この巨大な石をどうやってここまで持ち上げたのでしょうか。色が残っているのも驚きです。三千年ほどの年月をよく耐えたものです。

雨がほとんど降らないところとはいえ、ここまで残っているのはすごいです。削り取られてしまっているのは残念です。

物語が描かれているように見えます。分かる人には分かるのでしょうが、私にはさっぱりです。

これは市の中心近くにあるルクソール神殿の入り口だと思います。ここでは中国系カナダ人のご夫婦に会いました。

〝ルクソール神殿〟の「スフィンクスの参道」です。多分。

逆方向から。

これは間違いなく〝ルクソール神殿〟です。
使っているカメラにはGPSがついていますので、ある程度は分かるのですが、GPSが衛星を把捉するのに時間がかかって、こちらの移動についてこられないことが良くありますので、場所の自信がありません。スマートフォンに内蔵されているGPSの方が精度が高いようなので、スマートフォンとカメラの時計を合わせて、撮影場所を特定する方法を模索中です。