サラエボ　グルバヴィッツァ地区

グルバヴィッツァ・スタジアムです。サバイバル・マップでは、[D2]と[D3]にまたがる形で戦車が三台描かれていますが、どうもそれがスタジアムのようです。スタジアムはグルバヴィッツァ地区の西端にあり、ここから東へ5～6kmがグルバヴィッツァです。かつてはきれいな住宅街でしたが、内戦中には、セルビア人勢力がミリャツカ川まで進出し、内戦終了後もしばらくはセルビア人勢力に占領されていました。スタジアムの左に見えるぼろい建物はレストランです。

スタジアムの前に立つアパートです。『地球の歩き方』に写真が載っていますが、もっとひどい被害のビルがたくさんありますので、なぜこの建物の写真が採用されているのか良く分かりません。かなり横に長いアパートで、大半は修復されて人が住んでいます。戦時中も住んでいたのかもしれません。

左に見えるのがひとつ上の写真のアパートです。この地区は高層アパートがたくさん建っていますが、応急手当しかされておらず、まだ外壁には砲弾の跡が残っています。写真では分かりませんが、火災の跡も見られます。正面のアパートは、サバイバル・マップ[D3]に描かれている高層アパートです。

[D3]の一番右に見える橋から東（地図では右）に向かって撮影しています。写真の右がグルバヴィッツァです。共和国議会ビルも見えています。

上はスライドフィルムをスキャンしたもの、こちらはデジタルカメラによる撮影です。

グルバヴィッツァは、激しい市街戦が行なわれた場所です。戦争さえなければミリャツカ川沿いに建つ高層アパートだったのですが。一番左に建つアパートの横に開いている穴は、突き抜けているのが見えます。川の北側からの撮影です。

ひとつ上の写真のアパートを反対側から撮影したものです。サバイバル・マップで[D3]と[D4]に、ミリャツカ川に面して立つ4棟のアパートが描かれていますが、これがそうです。このアパートからスナイパー・ストリートが見えますので、スナイパーはここから――ここだけではありませんが――狙撃しました。砲撃を受けていますので、完全に廃墟になってしまっています。この周辺のミリャツカ川両岸の遊歩道は、所々にベンチが置かれ、すてきな散歩道になっているのですが、この川を挟んで戦闘が行なわれましたので、どの建物もすさまじい被害を受けています。ほとんどのアパートは修復して人が住んでいます。

ひとつ上の写真とほぼ同じ場所から、ミリャツカ川の北岸を撮影したものです。左の4棟はスナイパー・ストリートの北側に立つアパート――サバイバル・マップでは場所を特定できません――、右はスナイパー・ストリートの南側に建つホテル・ブリストルです。クレーンが見えますが、修復工事はストップしているようでした。

川から少し離れて、トロリー・バスの走るグルバヴィッツァのメインストリート――スタジアムの前の通り――に面して立つ廃墟。ここまで被害が大きいと、修復は不能なのでしょう。外壁は残っているものの、屋根も床もなくなってしまっています。

[D4]に見える橋近くのビルです。1階はきれいに修復されていますが、上の階の外壁はこんな状態です。ガラスが入っていますから、内部は修復して人が住んでいるようです。

[D4]に見える橋です。この橋を渡るとスナイパー・ストリートです。

ひとつ上の写真とほぼ同じ場所からの撮影です。共和国議会ビルが見えます。

これもほぼ同じ場所からの撮影です。セルビア人勢力が占領した地域に面しているのですから、被害も半端ではありません。