マウトハウゼン強制収容所　その参

マウトハウゼン強制収容所にはたくさんの記念碑があり、これもそのひとつです。正門を入り、ガレージの前を通り過ぎて右に曲がり、階段を上るとこの記念碑があります。後ろに階段が見えています。
背景にドナウ川とその周辺に広がる丘陵が見えています。穏やかなオーストリアの田舎の風景の真ん中にこの強制収容所はありました。近くのマウトハウゼンの町は古くからある街で、ここはけっして人里離れた山の中などではありませんでした。ここで何が行なわれていたのか、オーストリア人が知らなかったと言うなら、盲目〔文字通りに〕なのか、馬鹿なのか、嘘をついているのか、このいずれかです。

上の記念碑の前にこの門があります。この内部が本当の強制収容所になります。右に小さな門が開いていますが、ここで入場料を払います。有料！[2EURO?]なんです。アウシュヴィッツは無料です。他に場内の案内テープの貸し出しなども行なっています。そういえばアウシュヴィッツにはガイドがいます――日本人ガイドもいます――が、ここにはガイドはいません。

内側からです。

城塞のような壁の上にはもちろん電流の流された鉄条網が張り巡らされています。写真右の芝生の生えているところは、かつてバラックが建てられていた場所です。

内側です。銅板がお分かりになるでしょうか。

「1939年から1945年まで、9000人以上のチェコスロヴァキア市民がこの収容所に捕らえられ、そのうちの約8000人が殺された。人間たちよ、注意を怠るな！」と書かれています。この収容所内のいたるところにこのような記念碑や記念板があります。

　マウトハウゼン強制収容所内部に進みます

〔2004年5月11日〕

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