マウトハウゼン強制収容所　その四

門を入ると、右にさまざまな施設〔シャワー室、ガス室、焼却炉など〕、左に囚人用のバラックが並んでいます。

上の写真と逆方向からの撮影です。左の建物には、ナチズムの歴史、強制収容所の歴史、収容者の遺品の展示などがあります。

囚人用のバラックです。三棟だけが修復・保存されていますが、この後ろに土台だけが残っていました。全部で20棟ほどだったのではないかと思われます。アウシュヴィッツ・ビルケナウと比べると、ここは小さな収容所です。

上の写真とは逆方向からの撮影です。

門を入ってすぐ右の建物の一番手前の地下室がシャワー室です。拉致されてきた人々は真っ先にこの部屋に連れ込まれます。
案内係が話しかけてきましたので、ここは本物のシャワー室かと聞いて見ました。本物だそうです。ベルリン郊外のザクセンハウゼン強制収容所には、ガス室に送る前にシャワーを浴びさせて体の表面の温度を上げて、皮膚呼吸でガスを吸わせようとする設備があったとされていましたので、あれと同じではないのか、と聞いてみましたが、違うそうです。本当にシャワー室だったそうです。案内係は学生のヴォランティアのようでした。兵役に行く代わりなのかもしれません。

シャワー室の真上が礼拝堂になっていました。キリスト教徒が行った残虐行為を悔いるための場所なのでしょうか。元は何だったのか分かりませんでした。割合に広い部屋が並んでいましたので、会議室とか所長室とか、そういうスペースだったのではないかと思います。

礼拝堂に飾られていた絵です。ひどいですね。まるでヒトラーのように悪趣味です。

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〔2004年5月11日〕

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