1938年5月、岡山県苫田郡西加茂村大字行重で三十名が犠牲となり、加害者も自殺するという大量殺人事件が起きました。事件の舞台となった場所へ行ってみました。興味のある方はwikipedia 津山事件をご覧ください。言うまでもなく、今も昔も平和な山村です。それが分かっていてなお行く理由があるのかというと、あります。三十名を約二時間で殺害したとされていますが、それを可能にしたのは、袋小路になっている地理的条件です。これを確かめに行きました。
偶然、近くの喫茶店で当日のことを覚えている高齢者にお目にかかることができて、いろいろとお話を伺うことができました。旅行に関しては私は本当に強運の持ち主なのです。

冒頭の写真は2015年3月に撮影したものですが、2017年4月に立ち寄る機会がありました。冒頭の写真で右へ行くと貝尾の集落ですが、左へまっすぐ進むと下のような場所に出ます。平屋の建物はこの集落の集会所です。さらに進むと道はどんどん狭くなり、私の車では到底通り抜けることはできませんでした。軽トラかスズキのジムニーなら通り抜けられるかもしれません。
ところで、一昨年入った喫茶店はつぶれていました。残念。地方はどこもかしこも寂れる一方です。

「津山事件」をヒントに横溝正史は『八つ墓村』を書きました。野村芳太郎監督による映画のロケに使われたのが岡山県高梁市にある「広兼邸」です。境港市のすぐ近く、中海にある島には松江市「八束町」があります。横溝正史はこの地名にヒントを得て「八つ墓村」という題をつけたそうです。

宮本武蔵はうっかりすると吉川英治あたりが創作した架空の人物のように思ってしまいそうですが、1584年頃に生まれ、1645年に没した実在の人物です。実在の人物のフルネームがそのまま鉄道の駅の名前になっているのは全国でただひとつだと思います。岡山県にあります。
駅前には又八とお通とともに遊ぶ武蔵の像がありました。コンビニ一軒ない寂しい駅でした。

宮本武蔵が初めて決闘したという場所の近くに処刑場跡がありました。

尾道市は旧坂と細い道で有名です。おかげで猫の天敵の自動車があまりいません。天敵のいないこのあたりは猫の天国です。尾道市は広島県ですが、岡山県の隣なのでここに入れてしまいます。

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